夜書いた手紙は朝見直した方が良いというけれど

眠い。眠いのに何か書きたくて、布団にPCを持ち込んで、キーボードにつっぷすようにして文字を打っている。10時台なのにこんなに眠いのは昨夜小説を読んでたら止まらなくなって夜更かししたせいだ。(まったくなんであんな怖い本を読んじゃったのか、しかも下巻があるのだ。どうしよう。多分買ってしまうんだろうな。)

だんだんと目が覚めてきた。夜中に文章を書くのは実はちょっと好きだ。大抵つまらないことばかり書くんだけど、つまらないことがほとんどなのは昼に書くことだって同じ。

夜書いた手紙は朝にもう一度読み直すこと、というのはよく言われるけれど、なんで朝の自分が正しいという基準なんだろう、と思っている。朝の方が慎重かもしれないけど、正しさに関して言えばどちらに分があるかは分からない。朝までアウトプットを待ったせいで、私の中で「無かったこと」になったことはたくさんあるような気がする。夜は思いついたことを書くのに躊躇しないので、書きたいことがあるときは朝を待たずに書いた方が良い(ただし、他人の悪口と何かの批判は別だ。朝昼に読む人を傷つけるかもしれない)

それだけじゃなく、夜の感覚というのは昼とは違う部分があるので、意識してみるととても面白い。そのほとんどは疲労が原因だと思うんだけど、疲労とフローは紙一重だと常々思っていて(語呂がいいな・・・)、普段はひっつかない点と点の出来事が結ばれるのは大抵夜だ。まるで星座のようだ。星座も、そもそも全然無関係の星同士を線で結んで絵にしているのだから、作り方としては全く一緒だ。うまくいくと、そこに面白い物語があとをついてくる。

あと、これはもう10年以上ずーっと不思議に感じているんだけど、午前0時を過ぎたあたりから、自分の絵や画集の絵が輝きだすように見えることがよくある。好きな画集の絵なんて、絵の具が立体的になって色が迫ってきて、もう陶酔するような美しさ。

自然光と人工光の違いかな、とか先の疲労とフローの関係かな、とも思っているんだけど、私の中でその変化があまりに劇的なので、他の人はどうなんだろうと気になっている。また、深夜の美術館とか行ったら一体どうなるのかも気になっている。